商品の詳細
かつて京都府の福知山市で仕事をしていたことがあり、その際に知り合いになった鮎漁師に作ってもらった手作りの刺し網です
福知山のそばには由良川という一級河川が流れていて、今でもサケが遡上してくるような清流です 源流部は広大な京都大学の演習林から流れ出し、かやぶき屋根の古民家群で有名な美山町を通って綾部へ至り、そこから福知山を経て、鬼で有名な大江山を仰ぎながら日本海に流れ下ります
まだ若い盛りだった20代、カヌーなどにうつつを抜かしていたのですが、その際たまたま知り合った方から紹介してもらった鮎漁師に手作りしてもらった網がこれになります 名人上手とうたわれたその鮎漁師によると、1日に多い時で200は取る、それを1匹400円で卸すというのですから、つい山っ気が出た私もすぐに漁協の組合費を払うと同時にこの網を作ってもらったのでした
当時網代だけで25000円ほど払った記憶があります 肝心のアユ漁はというと、最初の意気込みこそ洋々たるものでしたが、仕事の忙しさにかまけて一度も漁には行けず、大切に保存されたままになっておりました
既製品と違い名人の鮎漁師が一目一目制作したものですので、その辺の安できものとは違うはずです 綾部では料亭で鮎尽くしのコースがあったり、駅弁で当時は鮎寿司が売られていたので、1匹400円というのもあながちウソではないと思います かの地のアユ漁は流れのある浅瀬に仕掛けておいた網に、竹竿を川面でたたいたり石を投げたりしてふかんどのアユを追い込む追い込み漁で、独特の漁法だと思います
浮きから錘の鎖まで50センチほどしかなく、上手な人はV字型に仕掛けた網の中にふかんどのほとんどのアユを追い込んで、文字通り一網打尽にしてしまうそうですが、私はやったことがないのでそううまくいくものかはわかりません
ただ綾部周辺のアユが大変重宝されたものであることはある程度有名で、あの北大路魯山人も絶賛し、かつては鮎街道なるものやアユの運び屋なるものもあったそうです 由良川で取れたアユを京都の料亭に売れば、それは大層儲かったとかなんとか
当方は刺し網の使い方も知らぬ素人のままですので、ふさわしい方に使っていただければと思います 浮きと浮きの間隔が35センチほどで、浮きが全部で40枚ありますので、トータルの長さは14メーターほどになるかと思います 由良川のアユ漁については、ご興味のある方はグーグル等で検索してみてください 網の糸目は一番大きい角と角で2センチ余り、アユは逃がさぬが要らぬ小魚は通り抜けられる造りになっております
ご不明な点がありましたら、お気軽にご質問ください 仕事の都合で発送が2日ほど遅れるかもしれませんが、よろしくお願いいたします
商品の説明
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